高山試験地庁舎前自動気象観測装置

雨量計比較実験 2017

溢水式雨量計の老朽化にともない、別の雨量計による冬季の観測を試みている。 ヒーター付きの雨量計を 2016-2017のシーズンに試してみたが、 雪が解けきらないで、上にたまってしまうという問題が発生した。

1つはゴミよけの網が、せっかくヒーターで加熱した受入水部の熱を雪に 伝えるのを妨げるというのが理由であったが、そもそも、ヒーター容量が不足しており 融かしきれないという問題があった。

現地の吉竹助手による写真 (2017.2.3)

そこで、2017-2018年のシーズンは、ヒーターをかなり増強してテストを 行っている。使用したヒーターは、水道管凍結防止用ヒーターである。 ( 八光電機 水道凍結防止用ヒーター 4m )
これを、

のように、巻き付け、その上から保温&保護して、テストしている。
( 昨年は同じヒータの 2m タイプを使ったが、能力不足が疑われる結果であった )

まだ、気温が下がっていない時の比較であるが、積算雨量で見て 以下のような比較になった。(Heater はヒーター式雨量計、凍結防止ヒーター増強タイプ、 Overflow は、溢水式 (ヒータで加熱された水が入っている) )。


誤差の範囲で一致していると思われる。(2017年11月14日 玉川) 高山試験地庁舎前自動気象観測装置